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疑似科学の血液クレンジング!その他流行りの疑似科学一覧!

FLAIDAYに「疑似科学」に関する記事

FLIDAYを読むのは私の日常である。

今回は11/29の最新号、その中に医療従事者として気になる記事があった。

「疑似科学」

に関する記事だ。今回は内容に触れつつ医療従事者としての目線で記事を書いていこうと思う。

そもそも疑似科学とは?

血液クレンジングという言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、疑似科学についてはご存知でしょうか?

この疑似科学の位置づけにあるのは血液クレンジングだけではなく数年前に流行った水素水などもいい例でしょう。

ではこの疑似科学とは一体何ぞや?ということになります。

血液クレンジングのような医療分野の話で考えるならば、「根拠(エビデンス)」はあるか?ということになります。

「根拠(エビデンス)」て何?てなりますよね笑

・適切な臨床実験
・十分な臨床数
・臨床実験結果に再現性がある
・なぜそうなるか?作用機序がはっきりしている

この辺りを満たすと、科学的な根拠(エビデンス)ありとして認められます。

要は権威ある医者や科学者、著名人がコレは効きます!
と言ってもそれは疑似科学の域を出ていないことになります。

最近話題になった血液クレンジング!

では前置きが長くなりましたが、血液クレンジングとはどんな仕組みなのでしょうか?
順を追ってみていきましょう!

1 血液を抜く

血液クレンジングはまず、自分の血液を採血します。

血液は肺で酸素(O2)を取り入れると酸化し、酸素を含む状態だと綺麗な赤色になります。
酸素を体内の組織に与え静脈で戻ってきた状態は赤褐色になっています。

採血や献血を行う際に目にする血液は何色をしているでしょうか?

赤黒い、赤褐色をしています。

つまり血液クレンジングで血液を抜く際もこの静脈から血液を抜いてきます。

この暗めの赤褐色を見せておくことに意味があります。

2 血液にオゾンガス(O3)を通す

この赤褐色の静脈血にオゾン(O3)を通すとどうなるでしょう?
そう、

動脈血のように綺麗な赤色になります。
しかも酸素(O2)に比べ、オゾン(O3)は酸化力が強いためにより綺麗な赤色に染まります。

ようは血液クレンジングは、肺の代わりに静脈血に酸素を与えているだけなのです。

ただ、この真っ赤な血液を見ることで、

「血液が綺麗になった!」

と勘違いする方がいらっしゃいます。

結論から言うと、全く綺麗になっていません。

「血液クレンジング」という名前的に何か汚れを落としてくそうなイメージですが、それは間違いです。

血液の汚れを濾過するのは腎臓ですし、毒素の分解は肝臓の仕事であり、肺の仕事ではありません。

3 血液を戻す

最後に酸化させた真っ赤な血液を再度静脈から戻せば血液クレンジングは終了です。1〜3からの作業は20分程度で終わります。

価格は?

自由診療になるために2万前後の医療費を医療機関は請求することができます。

価格により内容に差はありますが、最近の人間ドックは2万代から受けられます。

人間ドックの手間隙を考えれば血液クレンジングは医療機関からすればかなり美味しい施術でしょう。

結局効果はないの?

血液を酸化させるだけなので、科学的に考えれば効果はないでしょう。

ただ医療業界では常識ですが薬の投与や何かを注射するだけで効果が見られる「プラセボ効果」があります。

事実、血液クレンジング事態に科学的なエビデンスはなくてもこのプラセボ効果によって効能を体感しているような方々は間違いなくいるでしょう。

しかしそのお金を注ぎ込んで血液クレンジングを受けるならば、旅行に出て美味しいものを食べる方が利口かと思われます。

ただ、今の流行に乗って1度だけ体験、というのは周りの友人への話のネタとしてありかもしれませんね。

芸能人は誰がハマったの?

血液クレンジングが流行った理由として、

有名人のSNSが理由といえるでしょう!

ではどんな有名人が血液クレンジングを行ったのでしょう?

・ 元AKB48 高橋みなみ
・元AKB48 高城亜樹
・GENKING
・ 女優 仲里依紗
・ 市川海老蔵
・DA PUMP ISSA
・城咲仁
・はあちゅう
・ 秋元康
・見城徹
・高橋克典
・鈴木紗理奈
・相川七瀬

パッとInstagramやTwitterで調べただけでもかなり多いですね。
芸能人の中でも友人の紹介などがあったと考えられます。

その他の疑似科学商品の一覧

血液クレンジング以外にも、疑似科学商品はいくつも存在しています。FLIDAYで特集されている商品を一足先に科学的目線、医療従事者目線で商品を考えてみたいと思います!

ブルーベリーエキス

よくドラッグストアでサプリメントとして見かけますね。

さて、このブルーベリーエキスよく目にいいと聞きます。

なぜか?それはブルーベリーに含まれる「アントシアニン」が網膜内のタンパク質の合成に関与しているからです。

ただ摂取しても目にいいという臨床データはないようです。

しかし値段はお手頃、血圧の低下を期待できるので違う方面からの健康効果を望めるでしょう。

水素水

水素水についてはかなり世に広まっているのではないでしょうか?様々なメーカーからお手頃な価格で販売されています。
高額になりますが、生成器を購入すれば自宅でも作成することができるでしょう。

ダイエット、抗がん作用など言われていますが特に有用となる臨床データはないようです。

デトックスバス

デトックスバスは要するに、

ただの足湯です。
足を入れているお湯が濁るようですが、体内毒素ではなく電極を溶かして出ている不純物のようです。

温泉やサウナにいきましょう。

光触媒マスク

光触媒マスクには酸化チタンが織り込まれており、その酸化チタンが花粉のタンパク質を分解するという名目です。

確かに酸化チタンはタンパク質を分解するのは明らかになっていますが、それが花粉のタンパク質を分解できるか?そこが問題になっているようです。

大正製薬と消費者庁で揉めるなど、ここはグレーな部分かもしれません。

コエンザイムQ10

心血管疾患の治療薬や人体の老化原因と言われる活性酸素を抑えると期待されています。

が、医療業界で働く私からすれば、こういった薬を頼るのではなく専門の循環器医師の話をしっかり聞き、それでも狭心症や心筋梗塞人ってしまった場合は多数の症例から築きあげられたガイドラインにのっとって治療を行うのが最善と思えます

ヒアルロン酸

本来の用途として、
毎日整形外科の医師が膝の軟骨がすり減った変形性膝関節症の患者に関節内注射をおこなっています。

疑似科学としては経口摂取による美容効果が期待されているが、有用な臨床データはないようだ。

体内注射による一時的な効果は確立されているようだが打つのやめればヒアルロン酸は体内に吸収され次第に効果は消えていってしまう。

コラーゲン

コラーゲンは骨、軟骨、皮膚などの成分になります。

ヒアルロン酸や各種サプリメントでもありましたが、基本的に経口摂取された成分は消化器官で分解吸収されてしまいます。

摂取した量が、そのまま再構築されるという臨床データが得られるまでは有用性は薄いと言えるでしょう。

まとめ

最後になりますが、

疑似科学商品は決して悪ではないと個人的には考えています。
プラセボ効果を出したり、経済効果も確実にあると私は思っています。

全ての人が疑似科学を知る必要は無いと思いますが、少しの人でも正しい知識を持っていただけたらと思いこの記事を書かせていただきました!